2009年10月7日水曜日

運命を拓く

中村天風『運命を拓く』(講談社)は、中村天風が夏の修練会において行った真理瞑想の内容を文字に起こしたもの。

ラージャヨガでは、師によって与えられた課題をひたすら座って考えるそうだ。自分で答えを得るまでに数ヶ月から、場合によっては数年の時間がかかる。しかし現代人にはそういう時間がないし、そういう修行のために生まれてきているわけではないので、天風師が悟った内容を瞑想している会員の前で語り、会員は、理性ではなく霊性意識で聞くことによって、悟った天風師と同じように真理に至れるというものだ。

本書を読むとぐいぐいと勇気が湧いてくる。抱えている問題がどんどん解決するような気がしてくる。

実際、これを読んで、感激の余りすぐに天風会に入会する人もいるようだ。

天風教義の入門編としては、最適の本でしょう。私は2冊持って、どこでも読めるようにしていた。



しかし、そもそも人間が、修行に生涯をかけるほどの時間を費やすのは間違っているんでしょうか。

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