アエラ08年3月31日号の姜尚中氏 愛の作法「イタリアの思想家 ネグリの人気に思う 新たな知識人像とは」
「知識人」という言葉には歴史的に、ネガティブとポジティブの2側面があったとか。
「前者では、新たな時代を切り開くために大衆を指導することを使命とし、社会の変化を的確に理解して方向性を示す人々。後者では、知識や教養を持ち、言葉を弄するけれども現実的には役立たずな人々としての呼称です。」
確かにそうだった。
「現実には役立たずと」思いながら、結果として大衆を指導することになってしまった知識人が理想だ。
大衆を指導することを使命だと自任してしまうのは、知識人の驕りじゃないか。大衆は、そんな簡単にある人物に指導されるほど甘くない。
あくまで個人的な興味で、現実には役立たずと思いながら、しかし、しっかりと現実に足をつけて、知的探求を粛々と進める人。これが理想のような気がする。
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